H.A.M.A.木綿庵(ゆうあん)

こころはればれ晴れ(Hare)の日も、こころしとしと雨(Ame)の日も、まえ(Mae)を向いて、歩き(Aruki)たい…。                  このブログでは、おもに綿の栽培記録を紹介させていただきます。

2021年11月

 令和3年11月22日(月)が二十四節気の「小雪(しょうせつ)」でした。立冬から小雪までのお天気は以下の通りです。天理市乙木町における、筆者の実感に基づく感覚的観測データです。〇=晴れ。△=曇り。✕=雨。〇/△=晴のち曇り。△|✕=曇り時々雨。△:✕=曇り一時雨。
 11月8〇/△910△|11△|12✕/〇、13〇|△、14△|15△|、16〇|△、17〇|△、18〇|△、19〇|△20〇|△、21〇|△、22  
 早朝は冷え込む日が多くなってきましたが、日中は小春日和という言葉がぴったりのおだやかな日もあり、安定したお天気がつづいています。  
 綿畑では、いよいよ収穫末期を迎え、少しずつ綿木を引き抜き、片付け作業を進めていくことにしました。11月20日(土)に、まず5号畑の綿木の片付けに入りました。
 ただ、綿木にはまだこれからはじけるかもしれない青いボールがいくつもついていましたので、「落ち穂拾い」ならぬ「落ち蒴集め」をすることにしました。引き抜いた綿木に残っている青いボール(蒴)を集めて、籠に入れて天日で干すのです。こうしておくといくつかははじけてきます。これも貴重な綿花の収穫につながります。
 また、和綿の綿殻は、中国では古くから漢方薬として用いられていることを教わりましたので、これも集めることにしました。いずれも手間暇のかかる作業で、畑を利用されているみなさんにお手伝いいただくことで初めて可能になりました。
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 令和3年11月7日(日)が、二十四節気の「立冬(りっとう)」でした。霜降から立冬までのお天気は以下の通りです。天理市乙木町における、筆者の実感に基づく感覚的観測データです。〇=晴れ。△=曇り。✕=雨。〇/△=晴のち曇り。△|✕=曇り時々雨。△:✕=曇り一時雨
 10月24〇、2526|2728〇、29|30、31/〇、11月1〇、234〇、5、6|。 
 綿畑ではまだ咲いている花もあり、コットンボールもはじけていますが、咲く花はとても小さくなり、コットンボールのはじける数も極端に少なくなりました。
 ところで、先日ある国立大学農学部の先生から、「アメリカ綿(洋綿)で、コットンボールがはじける前と後の実が同時に欲しいのですが、手に入りますか?」とのお問い合わせをいただきました。このようなお問い合わせは初めてでした。9月、10月なら簡単な話なのですが、11月にはいると収穫も終わりに近づき、はじける前のボールを見つけるのは難しいのです。早速畑の様子を確認したところ、おもしろいことに気がつきました。
 はじける前のボールが残っている綿木は、特定の木だけだったということです。すべての綿木に、まんべんなく残って居るのではなくて、特定の綿木だけに、幾つも残っていた、ということです。その傾向は、1号畑だけではなく、試験農場の7号畑でも同じでした。綿木にも晩生(おくて)がある、ということでしょうか。  
 以下の写真は、そのボールです。
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