H.A.M.A.木綿庵(ゆうあん)

こころはればれ晴れ(Hare)の日も、こころしとしと雨(Ame)の日も、まえ(Mae)を向いて、歩き(Aruki)たい…。                  このブログでは、おもに綿の栽培記録を紹介させていただきます。

2020年05月

 今日は令和2年5月21日(木)。昨日20日が二十四節気の「小満(しょうまん)」でした。立夏から小満までのお天気は以下の通りです。天理市乙木町における、筆者の実感に基づく感覚的観測データです。〇=晴れ。△=曇り。✕=雨。〇/△=晴のち曇り。△|✕=曇り時々雨。△:✕=曇り一時雨
 5月6△:✕、7〇、8〇、9△:✕、10△:✕、11〇、12〇、13〇、14〇、15〇/△、16✕、17△/〇、18△/✕、19△/〇、20〇。
 ご覧のとおり、5月6日、9日、10日に待望の雨が降ってくれました。ただ、このときは期待したほどではなく、辛うじて地面を濡らす程度でした。まとまった雨が降ってくれたのは18日です。台風1号が低気圧に変化して近畿地方を通過するときに、まとまった水の恵みをもたたらしてくれました。干からびていたタマネギたちも元気をとりもどし、定植したサツマイモはようやく根付いてくれました。
 さて、綿畑の方はおかげさまで順調に生長しています。今年は種を播いた植え穴すべてで発芽を確認することができました。
CIMG3070和綿

CIMG3075洋綿

今のところ、ナメクジの被害を受けたと思われるものも2,3にとどまっています。早いものでは播種後2日目くらいから発芽したものもあることは前回に紹介したとおりですが、下の写真のように2週間目にようやく発芽したものもありました。

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 これから1回目の間引きを行い、1穴に2本ずつを残してしばらく様子をみることにします。
 ところで、今回はおもしろいことを発見しました。5月3日の種蒔きのために準備した種が余り、ペットボトルから水をぬいたまま放置しておいたところ、翌日にペットボトルの中でいくつもの種が発芽していたのです。
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もったいないというか、なんとか生かしてやりたいと思い、それらの種も活用することにしました。写真をご覧いただければおわかりいただけるかと思いますが、種から白いヒゲのようなものが伸びてきているのは「芽」ではなくて「根」です。この種を植える際には、下段の図にあるように、ヒゲを下向きにして、地面につきさすようにして植えるようにします。地面に水を撒いてやわらかくした上で、割り箸で穴を開け、その穴にはめこみ、指で軽く突きさします。そして、その上から軽く土をふりかけておきます。こうすると100%発芽します。
 このとき、根がすでに伸びているBよりも、少しだけ顔を出しているAの方が確実です。根を傷つけることなく地面に突きさすことができるからです。
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ということは、来年以降も、発芽を確実にしたい場合は同様の方法を採れば良い、ということになります。大量の種を播くときには手間がかかりすぎますが、少量の種を確実に発芽させるためにはこうすれば良い、ということがわかりました。
 牛乳パックを利用して植えているのはそうして発芽させたものです。ちなみに牛乳パックにはめ込んでいるポットの底は切り抜いています。
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 紅花も順調に生長しています。
CIMG3048

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 今日は令和2年5月6日(水)。昨日5日が二十四節気の「立夏」でした。穀雨から立夏までのお天気は以下の通りです。〇=晴れ。△=曇り。✕=雨。〇/✕=晴のち雨。〇|✕=晴時々雨。
 4月20△、21〇、22〇、23〇、24〇、25〇、26〇、27〇、28〇、29〇、30〇、5月1〇、2〇、3△、4〇、5〇
 ご覧のとおり、当地(奈良県天理市乙木町)ではこの半月間、まったく雨が降りませんでした。畑の土はカチカチに乾燥し、タマネギが枯れはじめました。野菜にとってはひと雨ほしいところですが、おかげで畝の準備を順調に進めることができ、例年通り5月3日に綿の種蒔きを行うことが出来ました。
 ただ、今年は新型コロナウィルス感染症感染拡大防止の上から、公開イベント「綿の種蒔き&草木染め」を中止にしたため、夫婦二人だけでの作業となり、一部は5月4日に持ち越しました。
 今年は、綿種の産地にもこだわり、各地の方々にご協力をいただき、和綿の白だけで河内綿系3種類、伯州綿系2種類、真岡綿系1種類、木綿庵の種2種類の計8種類の種を蒔きました。
 以下に手順を紹介させていただきます。

①栽培計画にもとづき、種蒔き前夜に必要量の種を計量する。
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②ペットボトルに種を入れ、水を満杯にし、キャップをして横に倒し、一晩寝かせる。
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③地植えの際は、植え穴の土を軽くおさえて平らにし、綿の種を3つ置く。3点播き。
   綿の種を軽く押さえて、地面に圧着させる。
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④ネキリムシ対策として、ダイアジノンを散布する。ダイアジノンは⑤の後でも良い。
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⑤その上に軽く土をふりかける。土を振りかけるのは、水やりの際に種が動くことを防止するため。④の圧着の目的も同様。綿の種は地中に深く埋める(土をかけすぎる)と、発芽しないことが多い。
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⑥しっかり水をやる。

⑦この要領で行うと、早ければ2,3日で発芽する。以下は3日後の5月6日の様子。

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播種作業を完了した1号畑の様子です。

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