H.A.M.A.木綿庵(ゆうあん)

こころはればれ晴れ(Hare)の日も、こころしとしと雨(Ame)の日も、まえ(Mae)を向いて、歩き(Aruki)たい…。                  このブログでは、おもに綿の栽培記録を紹介させていただきます。

2015年02月

 今日は平成27年2月25日(水)。一昨日、昨日と3月下旬から4月を思わせる暖かさでした。雨が降る周期もこれまで以上に早まり、いよいよ春近し、といった感じになってきました。
 さて、のびのびになっていたトラクター泥沼沈没事故のその後について書かせていただきます。
 もがけばもがくほど沈んでいくトラクターを前に、ヤンマー天理営業所の応援を依頼しようと思い、それを思いとどまったところまではすでに書かせていただいたとおりです。なぜ、そうしなかったかというと、村のお年寄りの方々の姿勢から学ぶところがあったからだ、ということも書かせていただきました。
 では、そのお年寄りの方々の姿勢とはどういうものだったかというと、「けっして、あきらめない!」という姿勢です。というのも、これまでに私なら絶対にクレーン車の出動を依頼しているはずの脱輪事故を、村のお年寄りの方々は、そのへんに転がっている適当な石や材木で、見事に解決される姿をたてつづけに見てしまったのです。いや、「見た」というのはウソで、見ないうちに解決されてしまったのです。こんなふうに書くと、最初から簡単な脱輪だったのではないかと思われそうですが、けっしてそうではありません。
 一件は、私の自宅前の里道で起きた脱輪事故です。左側の前輪、後輪のを両方ともを崖側に落としてしまわれたという事故です。完全に車体の底部が地面についてしまっているような状態です。里道はコンクリート舗装で、その端を踏み外すと、田んぼに落ちてしまうのです。左側の両輪が脱輪していて、しかもその両輪が宙に浮いている状態ですから、自力で脱出するのは不可能だと思いました。みなさんなら、どれされますか?
  その事故を起こされた方は、普段はあまり畑仕事に出ておられない息子さんでした。田植え等の忙しい時期でもあり、応援のために軽トラックに荷物を積んで里道から市道に出る直前に脱輪してしまわれたのです。拙宅のすぐ近くでもありましたし、そのお父さんとは毎日のように挨拶を交わす顔見知りでもありましたので、なんとか自力で脱出を試みようと悪戦苦闘されているお二人に、「誠に勝手ながら、この状況ではとても無理です。JAFの応援を依頼させていただきましょう。」と声をかけさせていただきました。どう見ても、脱出できるとは思えない状況でしたから…。JAFに電話をすると、40分ほどで現場に到着します、とのこと。ところが、その40分ほどの間に、なんとお二人は自力で脱出に成功されてしまったのです。私が出勤前の用事を済ませていると、「おかげさまで車があがりました」との報告を受けてビックリ!もちろん、すぐにJAFにキャンセルの電話をいれましたが、まさかあの状況からクレーンを使わずに車を引き上げるなんて…。
 そして、同じようなことがもう一度ありました。私がやはり左側両輪を側溝にはめてしまい、クレーンの出動を依頼した時とまったく同じ現場、同じ状況での脱輪事故です。そのときも村の方に「クレーン車の要請をされた方がいいと思います」とアドバイスさせていただいたのですが、その方はその後、見事に自力で脱出に成功されたようでした。
 なんとかしようとおもえばなんとかなる。
 村のお年寄りの方たちの姿勢から学ぶところがあったものですから、今回のトラクター沈没事故の際も、まずは自力でなんとかしてみよう、と思った次第です。「村のお年寄りの方ならどうされるかな…?」と。
 そこで思いついたのが、要は沈没したとはいえ、水の中ではなくて泥の中ですから、泥の中からトラクターを浮き上がらせればいいだけの話。時間はかかっても、トラクターの周囲の泥をすべて取りのければなんとかなるにちがいない、ということでした。重労働であることは間違いありませんし、時間はかかるかもしれませんが、時間さけかければなんとかなる…。
 結果は…。おかげさまでおもいのほか簡単になんとかなりました!そして、学んだことは、抜け出すときは前進ではなくて、バックの方が効果的、ということと、状況にもよりますが、トラブルが生じたときは、そのトラブルの解決方法を見いだすことに楽しみを感じることができたら言うことなし、ということでした。
 2月22日(日)、ジャガイモ(きたあかり)を植え付けました。24日(火)、スナップエンドウのネットを張り、4号畑の畝立て工事の続きを行いました。

 今日は平成27年2月19日(木)。このたび、H.A.M.A.木綿庵のホームページをリニューアルいたしました。木綿庵は本年1月26日に、設立7周年を迎えました。この間、活動の幅も少しずつ広がってきたこともあり、このたびホームページのデザインを一新することにしました。すでに1月26日より仮アップをしていましたが、昨日2月18日をもって、これまでのホームページから、正式に移転いたしました。
 
 新しいホームページのアドレスは、以下のとおりです。

今後とも、H.A.M.A.木綿庵と新ホームページを、どうぞよろしくお願いいたします。




 今日は平成27年2月11日(水・祝)。ここしばらく降雨がなかったため、ようやくジャガイモの植え付け準備にとりかかることができました。1号畑用の管理機を用いて、畝の土を耕しました。ジャガイモは弱酸性を好むため、植え付け前に石灰をまくことはしません。種芋の植え付けは1週間後の予定です。
 
   1号畑の野菜エリアでは、ホウレン草が少しずつですが大きくなってきました。スナップエンドウも着実に大きくなってきました。おもしろいのは、トンネルを施したものと、そうでないものとでは、成長の度合いが大きく異なることです。頭ではわかっているつもりでいましたが、これほどまに差が歴然とするとは思ってもみませんでした。
 添付の写真はジャガイモ畝を耕した後の様子、トンネルなしのスナップエンドウの苗と、トンネルありの苗の様子、キャベツ、タマネギ(早生)と、綿エリアの様子です。「泥沼脱出記」のつづきは、またあらためて書かせていただきたいと思います。
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 今日は平成27年2月9日(月)。今回は、前々回にお約束をした、泥沼からの脱出について報告させていただきます。
  まず、私の持っているトラクターについて紹介させていただきます。メーカーはヤンマー製で、20馬力です。購入にあたっては約2ヶ月間、頭の中はトラクター一色で、それこそ寝ても覚めても「いいトラクターはないかな?」とそればかりでした。

 トラクターの相場は1馬力約10万円です。新車を購入しようとすれば約200万円。そんなお金はあるはずもなく、中古の物件を手当たり次第、探し回りました。ヤフーオークションなるものを知ったのもそのときが初めてです。終了間際の駆け引きも初めて経験させていただきました。知人にも応援を頼み、あちこちに物件を見るために足も運びました。手を尽くした、というのはああいうことを言うのだろうと思うほどに、出来うる限りの手をつくしました。そして、いよいよオークションで落札しようと思ったときに、ヤンマーの天理営業所から中古物件の情報が入ってきたのです(もちろん、クボタ、ヰセキの各営業所にも情報提供をお願いしてありました)

 その時点では、私もかなりトラクターについての知識は豊富になっていましたので、物件を見てすぐに「お買い得」であることを理解し、即決しました。購入年月日は平成20年3月18日です。

 オークションでの落札と違って、農機具を扱う営業所で購入することのメリットは、アフターサービスがしっかりとしていることです。特にヤンマーの場合、操作説明、運転指導を無料でしてくれました(一定期間)。これは本当にたすかりました。トラクターの各種レバーの扱い方、バックやターンの仕方、ロータリー(耕す爪が回転する部分)使用上の注意などなど、実際に私が運転する横で、指導してくださるのです。納品日に早速1号畑で演習を行いましたが、私が納得するまでつきあってくださいました。もし、オークションで購入していれば、こんなふうにはいかなかっただろうことを思うと、タイミングの妙に感謝せずにはいられませんでした。

 木綿庵の1号畑をはじめ、2号~4号畑のある地域は、田園地帯ですから、国道でも県道でも市道でもない「里道(りどう)」と呼ばれる道(おそらく村有道?)があって、ほとんど軽トラックがぎりぎり走行できる程度の幅しかありません。少しでも脇見をすればすぐに脱輪します。私も、当初は何度も脱輪を経験しました。トラクターを溝にはめてしまったこともあって、そのときは、ヤンマーの営業所に電話をして、クレーンであげてもらったことがあります。軽トラックの左側両輪を脱輪させてしまい、JAFに電話をしてクレーンで引き上げてもらったこともあります。もちろん、自力で脱出した脱輪事故は何度もありますが、手に負えない場合はクレーンに頼るしかありません。

 今回、トラクターが泥沼に沈んでしまったときも、手をつくせばつくすほど沈んでいく様子に音を上げてしまい、
「かくなる上は、やはりヤンマーの営業所にクレーンの出動を依頼するしかない」と思いました。でも、以前ならそうしていたと思うのですが、今回はそうはしませんでした。なぜかというと、村のお年寄りの方々の姿から学ぶところがあったからです。

 村のお年寄りの方々の姿から何を学び、どのように対処したのか。長くなりすぎましたので、このつづきは次回にさせていただきたいと思います。長々とお読み頂き、ありがとうございました。
  添付の写真は、1号畑から見た早朝の二上山の様子と、木綿庵1号畑の横の里道(りどう)の様子です。
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 今日は平成27年2月8日(日)。午前中は本降りの雨でしたが、午後から回復。気になっていた4号畑の溝掘りの延伸工事にようやく取りかかることができました。
 それにしても、よく雨が降ります。
 例年は、12月後半から1月末頃までは雨が降らず、土がしっかり乾燥してくれるものなのですが、今冬はほぼ1週間単位で定期的に雨が降っているような印象を受けます。天理のあたりでは、このような状況下での土の状態を「しるい」と言います。おそらく、「汁っぽい」という意味かと思われますが、村の方々も、「しるい田畑」に少々戸惑っておられるようです。
 4号畑では、前回はユンボを使って溝を掘ってもらいましたが、その溝の水をぬくための延伸工事を行いました。今回は鋤と鍬を使っての手作業です。農事にかかわるようになって、感激した農具の一つに「鋤(すき)」があります。非常に単純な構造をした農具ですが、その威力たるや絶大なものがあります。他の農具で代替することのできない特殊能力を有しています。どのような能力かというと、田畑の土を、ケーキカットするように切り分けることができるのです。切り分けた土は、鍬を使って取り出します。これで簡単に、しかもきれいに溝を掘ることができます。作業そのものは重労働ですが、鋤の切れ味が良いと、ほんとに気持ちよく作業ができます。初めて鋤を使ったときの感動を、今もはっきりと覚えています。
  添付の写真は、溝掘り作業にとりかかりはじめた時の様子と、延伸工事完了時の様子です。加えて、2号畑の様子も紹介させていただきます。
  前回に書き残した、泥に埋まったトラクターのその後については、またあらためて報告させていただくことにいたします。
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