H.A.M.A.木綿庵(ゆうあん)

こころはればれ晴れ(Hare)の日も、こころしとしと雨(Ame)の日も、まえ(Mae)を向いて、歩き(Aruki)たい…。                  このブログでは、おもに綿の栽培記録を紹介させていただきます。

2014年12月

   今日は平成26年12月28日(日)。昨日は年末恒例の綿木引き(わたぎびき)を行いました。収穫を終えて後、1年草である綿の木を引き抜く作業です。この作業をもって今シーズンの綿の栽培は一段落となります。
 綿の木は根が地中にしっかりと張っているため、引き抜くにはけっこう力が要ります。その数が多くなると、さすがに身にこたえます。今朝は、目覚めた時から、腕、肩、腰に疲労がたまっているのがよくわかります。昔の方たちは、田植えにしろ、稲刈りにしろ、綿木引きにしろ、こうした作業をすべて手作業でされていたのだと思うと、その労働の大変さとともに、健康な体が何よりの資本であり、基本であること、医療環境も未整備だったことを加えて考えれば、数十年にわたって農作業に従事しつづけられるということは奇跡に近いことであったと、しみじみと思われてなりません。
 私たちは、歴史を考えるとき、そうしたあたりまえの前提を見落としてはならないと、大袈裟ですがそういうことをあらためて感じた次第です。
添付の写真は、綿木を抜いた直後の1号畑の綿エリアの様子です。(1本だけ残してあるのは、年末に来庵される予定の方に、綿の木を見ていただくためのものです。)
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 今日は平成26年12月25日(木)。3日前の22日(月)は、二十四節気の一つ「冬至(とうじ)」でした。ウィキペディには、
 
北半球では太陽南中高度が最も低く、一年の間でが最も短くが最も長くなる日。
『暦便覧』では「日南の限りを行て、日の短きの至りなれば也」と説明している。
 
冬至(とうじ)は、二十四節気の第22。一年で最も昼が短い。十一月中(旧暦11月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が270のときで12月22日ごろ。恒気法は節気を冬至からの経過日数で定義するが、基点となる冬至は定気と同じ定義である。定気と恒気で一致する唯一の節気である。ではそれが起こる日を冬至とするが、天文学においては、太陽黄経が270となる瞬間を「冬至」と定義している。この場合、冬至の瞬間を含む日を冬至日(とうじび)と呼ぶ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の小寒前日までである。
西洋占星術では、冬至を磨羯宮やぎ座)の始まりとする。
 
 と記されています。
 「霜降」以来、「立冬」「小雪」「大雪」のレポートを欠いてしまいました。申し訳ありません。いよいよ今年最後の報告記事となります。例年にならって、今年も27日に綿木引きをする予定で、下の写真が平成26年(2014)産の綿の最後の写真となります。
 今年は、これまで経験したこのない不作の年となりました。綿の木は順調に育っていたのですが、綿花の収穫は限られていて、蒴果はできているのに、それがはじけずにとどまっているものが多くありました。また、はじけたコットンボールにも虫がついているものが多く、きれいな状態で収穫できたものは数えるほどです。
 原因は不明ですが、今年初めての取り組みとして、収穫期に入る直前に、地面に近いところの枝を切り落とす「裾払い」を行ったことが何らかの影響を与えているのかもしれません。地面に近いところの枝ではじけた綿花に
は泥がつきやすいために採った措置ですが、綿木にとってはリズムを狂わされた感じになったのかもしれません。もしそうであるとするなら、これはこれで今後に向けての大きな収穫です。
 来年は、裾払いをせずに、これまで通りに育てようと思います。
 野菜エリアでは、大根、白菜、キャベツ、水菜が収穫期後半を迎えています。いずれも立派に育ち、食しても美味でした。
 添付の写真は1号畑の全景と、綿畝の様子です。
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