今日は平成26年8月28日(木)。5日前の23日(土)は、二十四節気の一つ「処暑(しょしょ)」でした。ウィキペディには、
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の白露前日までである。
と記されています。
今年の8月は雨や曇りの日が全国的に多く、木綿庵周辺でも畑の土が乾燥する暇がないほどです。白菜や大根の植え付け準備のために土作りをしたいところですが、なかなか耕耘機をかけられないでいます。今日の最高気温は26度との予報です。猛暑に悩まされずに過ごせるのはありがたいものの、農事に携わっている者としては、この天候不順では野菜の高騰も無理からぬことと思います。
さて、1号畑ではいよいよコットンボールがはじけはじめました。最初に確認できたのは和綿で、8月15日に見つけました。地面すれすれにまで垂れ下がって枝を切り落としている時に気づきました。洋綿も、切り落とした枝のコットンボールからまずはじけ始めました。標準木はそれぞれにまだ生長しており、その背丈は和綿で250㎝、洋綿が152㎝でした(8月27日計測)。
また、4号畑で育てている緑綿の花も最盛期を迎え、コットンボールも大きくふくらんできました。写真を見ていただければわかるように、白の洋綿とは花の感じが明らかに異なります。こちらは初日から赤味を帯びた花が咲くようです。コットンボールもやや赤味を帯びています。
ところで、1号畑に立ててあった木綿庵の看板を、このたび新しく作り替えました。初代の看板は平成20年、2008年の活動開始以来、多くの人に親しまれてきました(木綿庵のホームページのトップ写真もこの看板)が、老朽化が著しく、掲示物が掲示できない状態になってきましたので、引退してもらうことにしました。2代目の看板は、掲示物がはがれにくい工夫もしております。同時に、隣接している無人コットンボール販売小屋に「綿の生い立ち」と称するパネルを掲示しました。これからのハイキングシーズンに備えて、一人でも多くの人に木綿庵綿畑を見学していただければと思っています。
ちなみに、今年も木綿庵は天理市産業振興課、天理ぐるぐる実行委員会が主催する「天理ぐるぐる」という観光イベントに参画します。11月2日(日)の午前11時より、綿摘み、種取り、綿打ち、糸紡ぎの体験教室を実施します。参加費無料です。お時間あります方は、ぜひご参加ください。
添付の写真は1号畑の和綿の標準木とコットンボール、洋綿の標準木とコットンボール、綿畝の様子。4号畑の緑綿の花とコットンボール、綿畝の様子。栗の木を植えている2号畑の様子。老朽化して取り外した初代の看板、新しく設置した2代目の看板、無人販売小屋の様子。そして、昨年(平成25年)秋に収穫した和綿の繰り綿です。衣装ケース2ケース分で、1,615グラムあります。4月より同居をはじめた87歳(大正15年生まれ、特攻隊配属、シベリア抑留経験者)の父が、コツコツと種取り機を回して作業を進めてくれた成果です。














