今日は平成25年12月27日(木)。5日前の22日(日)は、二十四節気の一つ「冬至(とうじ)」でした。これから少しずつ日が長くなってくると思うと、新年を迎えたような嬉しさが自然と湧いてきます。夕方5時にはすでに暗く、朝方6時半でもまだうす暗いこの時期は、限られた日以外はほとんど畑に出ることができません。もうすぐ早朝の畑仕事が可能になると思うと、それだけで嬉しくてならないのです!
さて、木綿庵の1号畑では、昨日26日に年末恒例の「綿木焚き」を行いました。綿木焚きとは、畑の綿木を抜いて(「綿木引き」をして)、それを畑で燃やしてしまうことです。綿の木は1年草ですが、根が地中にしっかりと張っているため、けっこう力が要ります。10本抜くだけでも疲れます。今回は25日に和綿の木、26日に洋綿の木を抜きましたが、へとへとになりました。例年は27日に行っている作業を、今年は26日の午後から雨が降るという予報を受けて、その前に作業を終わらせるべく、急いだのでありました(天気予報どおり、26日の午後3時から雨が降り出しました)。
これで、今シーズンの綿の収穫は終了です。収穫量につきましては後日あらためて報告させていただきたいと思います。
野菜エリアでは、ハクサイ、ダイコンの収穫がつづいています。ピーマンは寒さに耐えきれず枯れてしまいました。スナップエンドウは順調に発芽、成長をつづけています。水菜はようやく根がなじみ、成長をはじめました。タマネギ畝では、モグラの被害がつづいています。漬物用に干していたダイコンは、22日(日)の冬至の日に漬け物樽に漬け込みました。
虫の勢いがすさまじすぎて、最初に1回撒いただけでそれ以降は農薬を用いずにきたハクサイは、これまでは虫の天下でしたが、ここにきて、あまりの寒さに虫も凍え死にしたようで、虫害が目に見えて減ってきました。おかげで、限りなく無農薬に近いハクサイをおいしくいただけるようになりました。
ダイコンは、播種時期を少しずらすだけで、収穫期に大きな差がでることがよくわかりました。播種時期の1週間の差は、収穫する上では1ヶ月の差になります。
農事に携わるようになった時に、大先輩から、「野菜には、今年ならこの日しかない、というピンポイントの蒔き時というものがある。その旬を一日でも外してしまうと、収穫に大きな影響が出るんだ。」と教えていただきました。そのときは、「わかりました!」と返事をさせていただきましたが、正直なところ、「1日くらいずれたからと言って、そんな大袈裟な…」と内心は思っていました。でも、今ならよくわかります。
「旬(しゅん)に種を蒔く」ということがいかに大切なことであるか、これはやればやるほど身にしみてわかるようになるものだと、今はしみじみと思います。
添付の写真は、綿木を抜く前の1号畑の様子、抜いた後の様子、綿木の根、綿木焚きの様子、スナップエンドウ、水菜、ダイコンの様子です。








