H.A.M.A.木綿庵(ゆうあん)

こころはればれ晴れ(Hare)の日も、こころしとしと雨(Ame)の日も、まえ(Mae)を向いて、歩き(Aruki)たい…。                  このブログでは、おもに綿の栽培記録を紹介させていただきます。

 令和5年9月8日(金)が、二十四節気の「白露(はくろ)」でした。処暑から白露までのお天気は以下の通りです。天理市乙木町における感覚的観測データです。〇=晴れ。△=曇り。✕=雨。〇/✕=晴のち雨。〇|✕=晴時々雨、△:✕=曇り一時雨。
 824△:、25|:✕夕立、26|27|28|:✕夕立、29|:✕夕立、30|31|、9月1|2|3|、4|、5|、6|、7△、8:
 
 9月に入っても相変わらず最高気温が35℃に近い暑い日がつづいています。一方では朝晩は涼しく感じられる日もあり、虫の声も大きくなってきており、少しずつですが秋が近づいてきていることを実感しています。
 綿畑では、9月に入ってすぐ(4日頃)に収穫盛期を迎えた和綿につづいて、1週間ほど遅れて(10日頃)洋綿もさかんにはじけるようになってきました。洋綿もいよいよ収穫盛期を迎えたようです。感覚としては、昨年より少し早めかもしれません。
 綿の収穫にとっての課題は、雨、です。好天が続いてきれいに弾けた綿を、雨に当てることなくいかに収穫できるか。収穫のタイミングは、一日の中では午後、夕方が理想的ですが、判断を誤ると夕立に遭います。今年もすでに1回、大失敗をしてしまいました。「さあ、これから綿摘みだ!」と意気込んで出かけようとした途端にぽつぽつ、「あっ!」と思っていたらいきなりの土砂降りとなりました。急いで可能な限りの綿を摘みましたが、雨で綿も体もびしょ濡れになりました。
 以下の写真は収穫盛期を迎えた洋綿、和綿の様子です。4枚目の写真は、倒れた枝を切り取って持ち帰ってきたところ、ボールが弾けだした洋綿です。
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 令和5年8月23日(水)が、二十四節気の「処暑」でした。立秋翌日から処暑までのお天気は以下の通りです。〇=晴れ。△=曇り。✕=雨。〇/✕=晴のち雨。〇|✕=晴時々雨。△:✕=曇り一時雨。 8月8〇|△、9△|、10〇|△、11〇|△、12〇|△、13〇、14△|、15✕(台風通過暴風雨)、16△|〇、17△:✕(激雨)、18〇|△、19〇|△、20〇|△、21〇|△、22〇|△23△|〇。 
 8月15日に台風7号が近畿地方を直撃通過していきました。非常に強い風が吹き、木綿庵の看板が剥がれ落ちたりしましたが、天理市域では雨量はけっしてそれほど多くはありませんでした。それ以外の夕立も昨年ほどではなく、この時期としては雨量は少ないように感じます。
 畑では和綿がさかんに吹くようになり、洋綿も吹きはじめました。虫害を受けた状態ではじけた綿を除き、きれいにはじけた洋綿は8月23日に初めて確認することができました。
 したがいまして、2023年のH.A.M.A.木綿庵(ゆうあん)の公式記録として、
和綿の初開絮は8月11日(松阪綿)、洋綿の初開絮は8月23日(大和高田アプランド)とさせていただきます。
 なお、綿木の背丈は和綿では70~90㎝程度のものもありますが、全体の平均としては50~60㎝程度。洋綿は90㎝程度のものもありますが、平均すると70~80㎝程度。
 洋綿につきましては、ボリューム的には例年の半分程度の大きさにとどまっています。
 ただ、和綿につきましては腰高程度に抑えたいというのが当初の思惑でしたので、ほぼイメージ通りの大きさになっています。あとは、どれだけの数の実がつき、どれほどの大きさではじけるか、がポイントになります。いまのところは、実も小ぶりの傾向にあります。
 以下の写真は、1号畑の和綿(大和山辺綿・青木)と、洋綿(大和高田アプランド)の様子です。
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 令和5年8月8日(火)が二十四節気の「立秋」でした。大暑から立秋までのお天気は以下の通りです。天理市乙木町における感覚的観測データです。〇=晴れ。△=曇り。✕=雨。〇/✕=晴のち雨。〇|✕=晴時々雨、△:✕=曇り一時雨。 
 24〇|、25〇|△、26|、27〇/△、28〇|△、29〇|△、30〇/△:✕(夕立激雷雨)、31|。8月1|、2|、3〇|△:✕(夕立激雷雨)、4〇|△、5〇|△6|7|△、8|
 ここしばらく最高気温が35℃前後の猛暑が続いています。降雨は上記のとおり、この2週間の間に夕立が2回のみ。たとえ土砂降りでも土が乾燥しているため、そのまま畑に水が浮くことはほとんどありません。

 綿畑ではまさに開花最盛期を迎えています。綿の花はいずれも美しいのですが、今回おもしろいことに気づきました。
 植物としての棉を特徴づけるポイントは、花の色、花の大きさ、花の色の変化の有無、葉の形、枝の色、蒴果の形、開絮の姿、綿花の繊維の質などがあります。
 そのうち、
 花の特徴はアプランドに共通しながら、蒴果/開絮の姿はスーピマに共通している棉木。
 花の特徴はアプランドに共通しながら、葉の形はスーピマに共通している棉木。
 花の特徴はスーピマに共通しながら、葉の形はアプランドに共通している棉木。
 花の特徴がスーピマにもアプランドにも似ていながら、いずれでもない棉木。
 などなど、必ずしも一様ではないことに気づきました。もちろん、これらは専門的な分析によるものではなく、あくまで個人的感覚的な印象ですが、非常に興味深く感じます。
 また和綿でも、赤木種と青木種の花の特徴は明らかに異なりますし、赤木種と共通している河内棉と松阪綿でも、底紅の色調が異なります。
 棉木の背丈は前回報告の通り、今年は全体的に小ぶりのままです。
 なお、8月11日に、7号畑の松阪綿で今季初めての開絮を確認しました。位置的に見てもおそらく一番花(7月9日開花)が開絮したものと思われますが、だとすれば開花後33日目となり、かなりの早成りになります。綿の吹き方はやや未成熟な印象は否めません。
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image0 - 1号畑の洋綿2023-08-11T140619.087
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image0 -1号畑の青木 2023-08-11T140524.350
image0 - 青木2023-08-11T140542.767
image0 - 1号畑の赤木2023-08-11T140552.849
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image 7号畑の交雑種看板 (29)
image0 - 交雑種2023-08-11T140655.711
image0 - 交雑種2023-08-11T140705.809
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image0 - 7号畑の松阪種看板2023-08-11T142222.213
image0 - 松阪2023-08-11T140820.902
image0 - 松阪2023-08-11T140855.738
image0 -14号畑 2023-08-11T140928.598
image0 -14号畑特異種 2023-08-11T140934.905
image14号畑特異種 (30)
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最後の4枚が、14号畑の特異種(今季この1株だけに見られる花の特徴を有す)になります。
 


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