H.A.M.A.木綿庵(ゆうあん)

こころはればれ晴れ(Hare)の日も、こころしとしと雨(Ame)の日も、まえ(Mae)を向いて、歩き(Aruki)たい…。                  このブログでは、おもに綿の栽培記録を紹介させていただきます。

 令和6年1月6日(土)が二十四節気の「小寒(しょうかん)」、1月20日(土)が「大寒(だいかん)」、2月4日(日)が「立春(りっしゅん)」、2月19日(月)が「雨水(うすい)」でした。
 冬至から雨水までのお天気は以下の通りです。天理市乙木町における、筆者の実感に基づく感覚的観測データです。〇=晴れ。△=曇り。✕=雨。〇/△=晴のち曇り。△|✕=曇り時々雨。△:✕=曇り一時雨。
 12月23|〇24〇|△25〇/:26〇|△27〇|△28〇|△29|〇30、31|△。
 1月1△/2〇|△3△/4/5〇、6、7〇|△、8〇|△910△|11〇|△、12|〇13|〇、14〇15△|16△|〇、17△|1819△|20△/21/、22〇、23△、24、25△|〇、26|〇、27〇|△28△|29|30〇|△、31△/
 2月1△|2、34☆/△、5、6、7△|、8△|〇9|△、10|〇:11|△、12△|〇13〇|△、14〇|△、15△/、16〇|△、17|〇18|〇19|△
 年末から年始、そして1月、2月と比較的降雨量は少なめであるように思います。定期的に降る雨で畑が乾燥しきることはありませんが、ぬかるむこともなく2月下旬を迎えました。気温はこの季節ならではの厳寒の日もありますが、雪が降ったのは一日だけで、全体としては平年並みか高めであるようにも思います。
 その後、1号畑の綿木は1月下旬に引き抜きましたが、7号畑(試験農場)の松阪綿と河内綿、アプランド&スーピマ交雑種と、12号畑および14号畑のアプランドは、まだそのままです。
 これまでの十数年間、綿木は必ず年内に全て引き抜き、寒中に土を耕耘するようにしてきました。ただ、前回にも記しましたように、7号試験農場のアプランド&スーピマ交雑種の開絮期が他品種に比して遅かったため、初めてそのまま引き抜かずに年を越すことにしました。その結果、「コットンボールが凍るような厳寒期に入っても、はじける綿ははじける! 収穫できる!」ということを知りました。これは短繊維綿の和綿(アジア綿)でも同様です。大げさかもしれませんが、大発見です。  
 ただし、来季の栽培準備のこともあり、3月中旬までには引き抜いてしまいたいと思っています。  
 これで、2023年の綿の栽培記録を終了させていただきます。  
 2023年の綿の収穫量につきましては、あらためて報告させていただきます。ありがとうございました。
 以下の写真は、寒中に凍てつくコットンボール(1月2日撮影)と、年末年始(12月28日、1月8日撮影)の畑の様子です。

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 令和5年11月22日(水)が二十四節気の「小雪(しょうせつ)」、12月7日(木)が「大雪(たいせつ)」、12月22日(金)が「冬至」でした。
 冬至の日の奈良県の日の出は07:00、日の入りは16:51。
    立冬から冬至までのお天気は以下の通りです。天理市乙木町における、筆者の実感に基づく感覚的観測データです。〇=晴れ。△=曇り。✕=雨。〇/△=晴のち曇り。△|✕=曇り時々雨。△:✕=曇り一時雨。
 
11月8〇|△9〇|△1011△12△|13△|、14〇|△15〇|△、16〇/△、17△|、18/、19〇|△20〇|△、21〇( 快晴)2223〇|△24|25〇|△26〇|△27△/28△/2930|〇。12月1|〇、2|〇3:4〇(快晴)、5|、6〇|△|〇8|〇、9|〇10〇(朝靄)、11△/12/13〇|△、14〇/△1516△|17△|18〇|△19△/✕20△|21△|、22△|〇   
 この期間を通して、全体として降雨は少なめでした。雨の日も小雨が多く、畑が水に浸かるような大雨はほとんどありませんでした。そのことも影響してか、今年も12月に入ってからもまだ和綿、洋綿ともに少しずつ弾けています。  
 特に7号畑の洋綿:アプランド&スーピマ交雑綿は、11月中旬以降に次々と弾け出しました。前回の「立冬」の記事では、「ほとんど収穫することができていません」と書きましたが、その後に弾け出しました。
アプランド&スーピマ交雑綿は、葉の形状はスーピマ綿の特徴を有しますが、コットンボールの形状はアプランド綿の特徴を有します。弾けるタイミングはスーピマ綿(超長繊維綿)の特徴、すなわち晩生であるのかもしれません。
 ハウス内に取り込んだコットンブランチも、半分ほど弾けました。
 以下の写真は、12月23日の1号畑、7号畑、12号畑、14号畑の様子と、12月に綿木引きを終えた5号畑の様子です。
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 令和5年11月8日(水)が二十四節気の「立冬(りっとう)」でした。霜降から立冬までのお天気は以下の通りです。天理市乙木町における、筆者の実感に基づく感覚的観測データです。〇=晴れ。△=曇り。✕=雨。〇/△=晴のち曇り。△|✕=曇り時々雨。△:✕=曇り一時雨。
 10月25〇/✕激雷雨2627|△/28|、29|30|、31|、11月1234|、5|△、6△/✕夜激雨△/〇 
 秋らしい好天がつづいていますが、1週間か10日間くらいの間隔で雨が降り、しかもしっかりとした雨が降りますので、畑が完全に乾燥するには至りません。綿の収穫量は減っていますが、好天が続いた後の雨予報の直前には綿摘みをするようにしています。
 和綿、洋綿ともに、いまだに花をつけ続けています。花の大きさは明らかに小ぶりになってきてはいますが。
 洋綿アプランドは、特に14号畑できれいなコットンボールをたくさん収穫することができています。5月末に播種した種から栽培した株が多い畑です。播種期のちがいが、収穫期の違いに如実に反映されているのかもしれません。あるいは、14号畑は今季初めて綿の栽培を行った畑ですので、土壌環境が好影響をもたらしているとも考えられます。
 また、
和綿も少しですがまだ収穫することが出来ています。
 ところで、今季初めて気づいたことですが、弾ける前の緑のボールや、弾けて収穫したコットンボールをハウス内で保管しておきますと、常にも増して繊維の塊が大きく膨らんできます。全体としてのボリュームが目に見えてアップします。これは、繊維がより膨張してくるためでしょうか。緑のボールがハウス内でよく弾ける例はこれまでも経験していますが、弾けた後のボールが、ハウス内で明らかにボリュームアップする事例はこれまでに意識したことがなく驚いています。
 なお、試験農場の7号畑で栽培しているアプランド&スーピマ交雑種は、枝に付く緑のボール(蒴果)は多いにもかかわらず、ほとんど収穫することができていません。弾けたとしても、摘み取るまでには至りません。そこで、先日、この株から緑のボールばかりがたくさん付いた枝を切り取り、葉っぱを落としてハウス内で経過観察することにしました。これからの変化を楽しみに見守りたいと思います。
  写真の最後の3枚は、ハウス内でボリュームアップしたコットンボールです。
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